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主に岩登り+建築+旅
フリークライミングの中ではマルチピッチなどでチームを組まない限りは個人の挑戦である。
リードに関してはビレイヤーが必要になるため必然的に誰かと登りに出掛けることになる。
(ソロシステム以外)
だからこそ誰と登るかは重要である。
気が合うとか価値観が近いとか人間的に信頼できるとか色々あるが
自分が一番求めているのは熱い思いを持った人だ。
そして当然、上手く強い人や自分より知識や経験がある人もだ。

そういう意味でもワイドクラックのスペシャリストである北平くんと組めた事は自分にとっては大きかった。
ワイド技術は見て盗み、そのイメージを自分の動きに当てはめていくと徐々にコツを掴むことが出来る。
そして成長を実感するあの感覚は喜びとなりモチベーションになる。

今回不動の拳を先にRPしたのはたまたま自分が平日時間を作れたからである。
北平くんの私に対する悔しさも十分に理解している。
何故なら覚醒の時は全く逆の立場であった。

しかし同じ課題を同時期にトライする以上どちらかが先に完登するのは当たり前なのでそこに遠慮することはない。だが配慮は必要である。

よって北平くんがトライする時にビレイするのは
私なりの筋を通すことであり敬意を払う意味がある。
それと同時にあの苦しさを現地で共有したいと思った。

そして25日、彼は登りきった。

ワイドパートに入れば余裕だろうなーっと思っていたが
足が震えているのを見た時、
出し切ってる感がロープからも伝わってきた。
そしてまさかのワイドパートで落ちそうになりながらも何とか耐えて安全地帯までいくと完登を確信したのか泣きながら挟まっていた。

ビレイしながら「コレだわ!これを見たかったんだよ」と自分にも込み上げるものがあった。

求めているもう一つの事は
誰かの挑戦をみて感動し満たされるこの感覚である。

自分自身の挑戦で満たされるのと同じように誰かの挑戦を見て満たされる。
その瞬間を分かち合えるという意味でも岩登りは素晴らしい。

最近ドーンウォールの上映を観て感動したが、それとはまた違う。
リアリティーなのだと思う。
仲間の完登はそこにかける思いやプロセスを知っているからなのだろう。

こんな事を書き留めなくても…っとおもったが
最近、自分自身の思いや感情を言葉として表現する事で見えてくるものがあった。
だから今は素直にアウトプットしておきたいと思う。
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2018年11月25日 不動の拳にて


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先週末シマムーから「21日いけるけどー」っとラインが届いた。
もうその時点で行くしかないないと、仕事を調整した。

通いなれた⁉︎アプローチもこの日はなんだかキツかった。
仕事詰め込んだせいでカラダは疲れているなと感じていた。

アップ後すぐに1トライ目。
ルーフ部分は無難にこなしワイドギアセットしクリップまでいくも耐えきれずズリ落ちた。
繋げてくるとやはりココは別物になる。
体が冷え切らないようにレスト後2トライ目。
取付きにちょうど陽が差し込み神々しく暖かさも感じ、今が時だなと…。
ルーフに乗り移るところでフィンガージャムが外れなくなりリズムが崩れたけど立て直した。
その後も何箇所かポイントが多少ズレていたけどルーフではもう落ちる気がしなかった。
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ワイドへの入りもスムーズにこなしギアセットからクリップも何とか耐えチキンウィングが決まるところまでカラダを引き上げた。
もうあとはチキンウィングと背中や後頭部やあらゆるフリクションを使って数センチずつズリズリ上がるだけだ。
心拍数も上がりっぱなし、酸欠なのか寒さによる悴みなのか指先の感覚も無く本当にキツかった。
シマムーが動画を撮っていてくれてルーフに乗り移ってからトップアウトまで約10分だった。
終了点にクリップし色々な思いが込み上げた。

非常に厳しいルートだった。
フィジカル、技術、メンタル面など今の自分の全てを出し切ったと言っていい。
こんなに絞り出した登りは過去にはない。

一つ確信した事は
クライミングが主の目的ではなく一つの手段として選択している。
岩登りを通して弱い自分自身と向き合い、その時その時の全てをかけて挑戦し
心の底から満たされたい。
魂が揺さぶられるほどの感動を体感したいという事。
だから他の何かでもかまわない。
が…今のところ岩登り以上のものがない…出会ってない。
不動の拳には今求めていた全てが詰まっていた。
今後もこういう登りがしたい。
充電期間も必要なんで一旦リセットし次は何かをじっくり考えたいと思います。

最後にこのクラックを一緒にトライしワイドパートのアドバイスをくれた北平くんと
ビレイしてくれた仲間に感謝したい。


ゾッコンでございます。
1時間半のアプローチにも慣れ、3時出ももはや普通となった。
年に1つか2つはロックオンする課題がある。
今は、それが不動の拳です。

3日目。
コンディションはまずまず。
ルーフ中間部で画期的なムーブが閃き一気にテンション上がった。
おかげでルーフ抜け口までかなり精度は上がった。
ワイドパートもコツを掴んで手応えを感じこの日はポジティブに切り上げた。
付き合ってくれたシマムーに感謝です。

4日目。
平日カードで釈迦秋に付き合ってもらった。
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雲一つなく寒気でかなりの冷え込み。

染み出しはなく岩のコンディションは今までで一番良かった。
ワイドパートに突入後ワイドギアセット。
ここが一番苦しいシークエンス。
ハンドの効きが甘く耐えきれずクリップ出来ずフォール。
その際に後頭部や肘や背中を擦りながら落ちた。特に背中の傷がエグい…。
そしてその後ワイドパートを初めてノーテンで抜けた。
つまりはワンテン。
この日でチキンウィングを自分のモノに出来た感がある。
なによりもその事が嬉しい。

いかにルーフ部分をスムーズに抜けワイドパートにパワーを温存できるか。
本気トライは1日に2トライが限界だ。
これまでとは少し違う集中力というかリズムというか、
勝負勘みたいなものも必要だなと感じた。
そして体と岩のコンディションやトライする時間帯など戦略も必要かなと。
即ち考え得る事をした上で自分の今ある全てを出し切らないとRP出来ないだろう。
た…たまらんですねこの感じ。

そして北平氏の尻に火をつけたみたいなんでね。
どっちが先にRPするかも楽しみたい。

北平氏が言った「勝ちたいのではなく負けたくない」
まさにそうだなと。

だけど…ここでは下剋上を宣言しておきますかね〜(笑)


HiRockyさんと開拓へ。
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景勝地であるこの場所を登れるよう各方面に働きかけ許可を得たのはS山さんの並々ならぬ地元愛と情熱である。S山さんには感謝しかありません。
HiRockyさんは宇宙人と呼んでますが…(笑)
確かに不思議な方ですが、彼の思いや情熱は素晴らしいと思います。
他の場所でも色々と尽力し開拓許可を得ています。
私も微力ながら協力したいと思う次第です。
S山さんブログはこちら→unnewto

よって開拓と言ってもただ好きなように登るだけなので私達にはとても贅沢な1日でした。

先ずHiRockyさんFAの牙は間違いなくこのエリア一番のライン。
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日の出と共に登り牙の上に立った。
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大小様々な甌穴が点在し自然の造形を見ていると
クライミングをしていて本当に良かったと心底思った。
そしてFAしたHiRockyさんに嫉妬した〜(笑)

次に縦穴。
おそらく深い甌穴がパックリ半分に割れたんだろうなー。
スタートは自然と蹲踞し合掌する気持ちになった。
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ランディングも悪く、着地ミスすると底の見えない川にドボンです。
ガバスタンスはなくステミングから上部で不安定なデットもあり痺れた。
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こんな凄い形の岩をFAさせてもらい大満足。
HiRockyさんも気合で登った。
↑挙身光FA

その後S山さんが仕事の合間に来てくれて対岸に楽に渡る為に脚立を持ってきてくれた。
一通り見てまわった後に一休み。とにかくこの日は暑かった。

その後
ワイドクラックを登る。
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簡単であるが是非半身挟まって登ってもらいたいなー。
↑ワイドショー FA

次に見た目はあまりきれいではないが高さのあるクラック。
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ハンドジャムから始まりフィンガージャムからの一手が悪い。
上部は簡単でフィストもきく。
限定とか面倒くさいけど、クラックだけで登ってもらいたいなー。
下部はジャミング出来ないと厳しいかもと思う。
↑バルタン星人 FA

次に対岸エリアでメインとなるの岩。
HiRockyさんがコアラ岩と名付けていた。
どっかぶり面は今の私には手に負えないかなと。
右側壁の垂壁から薄被りをトライ。
下流面なんで少し脆くスタンスが欠けたりした…。
スタートから適度に強度がある。×状の左上クラックに抜けます。
中間部ブランクに見えたけどHiRockyさんのアドバイスもあり日没ギリギリに解決し登れた。
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↑チキンダックFA
HiRockyさんいわく中間部に白いアヒルが見えます…笑。

HiRockyさんも何本かFAしていた。
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↑ブラックホールをFAするHiRockyさん
底の見えない甌穴はまさにブラックホール。
落ちたら這い上がれない気がするが果敢にチャレンジして登っていた。

まだまだ未開拓なので沢山ラインは引ける。
ただ派生ラインとかあえて厳しいラインとかを窮屈に引く必要もないのかもしれない。
個人的にこのエリアはグレードも正直どうでもいい。
グレードは全て=最上級という事で…(笑)

何万何千年とかけて出来た自然の造形に感謝し楽しみたいと思う人に是非登ってもらいたい。
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グレードという尺度だけではないクライミング本来の楽しさを感じられると思います。
そう言った意味でもこのエリアはとても貴重だと思います。
共感してくれるクライマーが沢山いると嬉しいなー。

4本も初登でき特に、挙身光とチキンダックは是非トライして感想を聞きたいところです。
他にも何本か登攀意欲が湧いたラインがあったんでまたいこうと思います。

2週続けて初めての魔天岩へ。
アプローチに1時間30分以上かかるという事で構えていたけど
歩きやすくあっという間に着いた。
カラダは適度に温まりこのアプローチなら苦にならないかなー。
北平氏も認める現在日本最難ワイドクラックの一つ。
不動の拳。
気軽に付いて来たけど見てしまったらスイッチが入った。
まだまだ自分には時期が早いのは分かりきっているが
どこまで通用するのか試したい。
ただそう思ったからトライしようと決めた。

ルーフクラックに移るのが第一核心なのは一目瞭然。
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リーチ差で難易度がかなり変わるだろう。
ファーストトライは予想通りルーフクラックに移る所から躓いた。
染み出しも酷くなかなか上手くいかず。
先に進んで後半のワイドゾーンへ。
ルーフの抜け口は相性が良いみたいで解決。
そこからワイドギアセットまではよかったが、その先終了点までのワイドが全く通用しなかった。
右差しのワイド経験がなくあまりの出来なさっぷりに笑えた。
そして燃えた、萌えた。

2トライ目、第1核心のムーブは決まりルーフ抜け口まではムーブは出来た。
とにかく北平くんからワイド技術を盗むしかない。
二人だとビレイしながらだとワイドムーブが全く見えず…。
1トライするだけで吐くほどになるまでの疲労感。
いゃ満足感。今、求めている全てがこの課題に詰まっている。

そして2日目。
北平くんのビデブーパートナーの1人Kさんも一緒になった。
Kさんはかぜひきをさくっと登っていた。
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↑かぜひきを登るKさん

北平くんがこれまでRPした難しいワイドはほぼKさんビレイらしい。
容姿からしてもまさに女神ですわ!
ビレイをKさんに頼みこれでワイドムーブを見れると思っていたけど
北平くんは前半だけを入念に確認しなかなか見せてくれず…。(小出しにしやがって〜笑)
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↑不動の拳をトライする北平くん

そしてコンディションに期待して行ったら結露が酷く1日目よりも悪かった。
この課題はコンディションを掴む運も必要そうだ。
それでもルーフ抜け口までの精度は上がり
ワイドムーブも少しずつコツを掴んだ。
約1mが空白だけど、繋がるイメージは出来た。
この日も2トライして酸欠になり登り終えたら吐きそうだった。
ワイド部分も乾いていたらもう少し楽になると思うしポジティブに切り上げだのだが…

ハイライトはここから。

自宅まで残り30キロ付近で猛烈な睡魔に襲われ運転を代わってもらった。
北平くんがブンブンふかし、暫くして停車。
エンジンから白煙が…。
オーバーヒートかと思いきやギアが入らなくなり…
クラッチが焼けたもよう。
0時にJAF要請し2時間待ち、レッカー移動し帰宅したら3時だった…。
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↑ふかしどころを間違え過ぎの北平くん。

反省してるようだが、
不動の拳でもっとふかさないかんよ!!

ミッションまで逝ってない事を祈る。
この借りはワイド技術の細かな指導と引き換えにしようと思う。
私も彼のようなチキンウィングを早く手に入れたい。



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プロフィール

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Author:&
2008年ボルダリング開始。
(途中1年間休止)
当時近隣に商業ジムはなく瓢育ち。

サッカーに夢中な小中高の10年。その後スノーボードに明け暮れた10年。そして岩に夢中な現在。ボルダリング歴たぶん5年。(ブログ開始時)過去のデーターからいうとあと5年くらいか…。次はビックウォールに移行予定…。

訪れた岩場
瓢、恵那笠置、下呂、馬瀬、豊田、三重宮川、三重一之瀬、御岳、カノト、小川山、瑞牆、白州、京都笠置、鳳来、屋久島、鹿児島金峰山、四国、坊抱、甲府幕岩、フォンテーヌブロー、ビショップ、その他ローカルエリアetc...

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